ヒヤリング事業部

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難聴の種類

難聴はさまざまな環境、あらゆる年齢で発生する可能性があります。3つの基本的な難聴タイプをご紹介します。

伝音難聴(でんおんなんちょう)

伝音難聴は外耳または中耳に何らかの問題があるために、音が聞こえにくくなります。このタイプの難聴は、薬や手術など適切な医学的処方で治療できることがしばしばあります。伝音難聴にもさまざまなタイプがあります。それらの中には、内耳に液体が溜まることによる感染症(中耳炎など)、外耳道の耳あかや鼓膜穿孔などがあります。

感音難聴(かんおんなんちょう)

感音難聴は内耳か、内耳と脳の間の神経経路に関わる問題です。最も一般的な感音難聴の原因は次の通りです。

  • 1.加齢
  • 2.感染症
  • 3.うるさい場所に長時間居ること
  • 4.髄膜炎
  • 5.ある特定の遺伝的障害
  • 6.メニエール病
  • 7.ウィルス感染

感音難聴は医学的治療が難しく、補聴器による補助が必要となります。

混合性難聴(こんごうせいなんちょう)

混合性難聴は伝音難聴と感音難聴がどちらも起きている状態のことを指します。
従って、中耳か外耳のどちらかの障害と同様に、内耳と神経路が障害を受けています。
伝音難聴は一般的に治療が可能な一方、感音部分の障害は永久に残り、それについては通常、補聴器が適応されます。

早いほど良い効果が期待できます

難聴への対処が早ければ早いほど、対応はしやすくなります。
私たちは音を脳で聞いています。音が届かない状態が長くなれば長くなるほど、音を聞くことを再び教えるのも困難になります。
補聴器を装用することはこの悪影響を防いだり、最小限に止めることができます。

適切な対処を行うことで、生活の質が劇的に改善します。

  • より自信がもてるようになる
  • 身近な人とのより親密な関係になる
  • 人生の見通しが良くなる

ほとんど見えない、近年の補聴器

今日の補聴器は効果が高いだけでなく、小さく、快適で、装用しても見た目はほとんど変わりません。
実際に、補聴器を装用していることは、ほとんど気付かれないほどです。
一方、補聴器の装用が気付かれないことに比べ、聞こえないということは、周りからよくわかります。

周囲やご家族の方へ

難聴はあなただけの問題ではありません

難聴になり始めると、ご本人の生活に大きな影響を与えます。そればかりかその影響は、周囲の人にも及びます。

以前は活動的で思いやりがあったのに、難聴になって別人のように変わってしまった家族の行動を、とりわけ人の輪の中で見るのは辛いことでしょう。
単純に考えても、あまりに大きな音量となるためテレビを毎日一緒に見るのが苦痛となり得ます。

難聴は、他人との関わりという、人生の重要な部分に影響を与えます。
多くの人は、難聴を認め、行動を起こすのに長い年月を要するかもしれません。
しかし、難聴と付き合うことをそれほど大変なことと考える必要はありません。

難聴は欠かすことのできない社会的つながりを困難にしてしまうにも関わらず、それについて話したがる人はほとんどいません。実際、ほとんどの人は自分が難聴と認め、行動を起こすのに何年もかかっています。
そこであなたのサポートがあれば、また違った話とすることができるでしょう。

難聴を認める

私たちは年齢を重ねるほど、難聴を経験する可能性が高まります。
実際に、世界の人口の5%以上の人が何らかの聞こえ難さを経験しています。
不思議なことに、難聴者自身が最後にようやく気付いた、ということが良くあるのです。

あなたの周りの方が難聴になりはじめていないかどうか、以下の質問で確認してみましょう。

難聴への対処は必須です

補聴器を使われたことのある方は、「難聴に早く対処することで多くのものを得られた。
もし、長い間そのままにしておいたら多くのものを失っていただろう。」と言われます。
例えば、聞き取りに不可欠な神経は、刺激を受けなくなると音を脳に伝える能力を失ってしまいます。
ですから、補聴器の装用をためらっている時間が長くなればなるほど、再び聞こえるようになるまでの時間も長くかかってしまうのです。

難聴に対処することによる恩恵

人間関係は良いコミュニケーションから成り立つものなのです。難聴はそれを阻害してしまいますが、補聴器を使うことで十分なやりとりを再び行うことができます。
それだけでなく、補聴器を使用している人々は更に次のようなメリットも得ています。

  • 認知能力

    難聴を抱える高齢者は認知症になる可能性が高まりますが、補聴器の使用によって認知能力が好転するという調査結果があります。*

  • 自信

    豊かな音の世界を取り戻すために補聴器を使用することで、自分自身をコントロールし、自信を高めることができます。

  • 幸福感

    難聴はいらつきや孤独感を引き起こします。社会活動への参加能力を取り戻し、自信を持った生活が送れることで生活の質を引き上げます。

  • 収入

    難聴をそのままにしておくと、コミュニケーションに影響が及び、引いては仕事での評価や収入にも影響が及びかねません。

*Better Hearing Institute (BHI). Addressing Hearing Loss Proves Win-Win for Both Employer and Employee. Accessed May 2015.

お困りの方が近くにいらしたら

あなたの周りで難聴の方はいらっしゃいますか?
あなたがにもいくつかできることがあります。

  • 気にかけていることを伝える
  • 耳鼻科の予約を取り、希望があれば一緒に行くと申し出る
  • 難聴に対処することは大きな効果があることを気付かせる。
    そのメリットは多く、デメリットの心配はありません
  • インターネットで「補聴器」について調べ、補聴器の小ささや有効性を見せる
  • 何よりも難聴について理解を示し、寛大でいること、そしてあきらめないこと

良くある質問と答え

補聴器はいくらくらいしますか?

補聴器には数万円から数十万円まで、形状や機能によりいくつかの価格帯があります。補聴器を選ぶうえで価格は一番の決め手ではなく、当たり前のことですが、使いこなせることが大切です。補聴器の価格は多くの点を考慮したうえで決められています。

補聴器を購入する時に、保険は使えますか?

一般的な健康保険は対象となりませんが、聴覚障害で身体障害者手帳を持っている場合、難聴の程度に応じて補聴器の支給が受けられます。
補助制度はお住いの市区町村によって異なるので、詳しくはお住まいの市区町村の福祉事務所にご相談ください。
身体障害者手帳について
本人の申請に基づいて、都道府県知事から交付されるもので、障害者総合支援法に定める各種の福祉サービスを受けるための証明となります。
身体障害者障害程度等級表

補聴器の保証はどこまで含まれますか?

決められた期間内(製品により異なります)であれば、無償で修理を行います。補聴器の保証は自然故障の場合に適用されます。詳しくは、購入前に補聴器販売店にお尋ねください。

補聴器の耐久年数はどれくらいですか?

最近の補聴器の耐久年数は一般的に、約5年と言われていますが、正しいお手入れと定期的なメンテナンスで、それ以上長持ちする場合もあります。

片耳だけ装用すればよいのでしょうか?

私たちの耳は音を聞き取るために左右一体となって働くようにできており、これを両耳聴と言います。両耳聴は会話をはっきりと理解したり、音の方向を認識したり、騒がしい環境での聞き取りを助けたりします。つまり、両耳が難聴の方は、両耳に補聴器を装用することをお勧めします。

どのような補聴器を選べばよいのでしょうか?

補聴器の形状や機能は、あなたの生活環境や長い時間を過ごす環境に基づいて決定されます。静かな環境で過ごし1対1での会話がほとんどの方は、騒がしいレストランやスポーツ観戦に良く行かれる方のように多くの機能は必要ありません。

生活環境

あなたはどのような環境にいることが多いでしょうか?静かなところ?物音はするけれど比較的静かなところ?聞き取りが困難なところ?活動することは幸福感にどの程度影響を与えますか?例えばあなたは比較的静かな環境にいることが多いですが、コンサートやスポーツ観戦にも度々行くとします。コンサートやスポーツ観戦はひと月に何回くらい行って、どのくらい重要でしょうか?もし、野球場の年間シートを持っているとしたら、騒がしい環境に適した補聴器を見つけることは、あなたにとって、とても大切なことでしょう。

補聴器を選ぶには

あなたの生活環境についての情報を補聴器の専門家と共有することは、日ごろ多くの時間を過ごす環境に適した機能を見極めるのに、特に役立ちます。

新しい補聴器に慣れるのに、時間はかかりますか?

補聴器に慣れるまでの期間は、一般的に、難聴の程度と、脳に音の刺激が届かなくなってからの時間の長さなど、様々な要因によって違ってきます。すぐに慣れる方もいれば、脳がしばらく受け取っていなかった音や刺激に慣れるのに時間がかかる方もいます。初めは多くの音に圧倒されるかもしれませんが、正常なことなので心配しないでください。その方に合ったトレーニングが必要であり、根気よく続けることで快適な音の世界が再び取り戻されることでしょう。

調整期間を速める

調整期間をできるだけ速く、短くするためのコツをお伝えします。

  • 聞き慣れた声の人と良く話しましょう。聞き慣れた言葉やフレーズを早く理解するのに役立ちます。コミュニケーションは聴覚と視覚の組み合わせで成り立っています。言葉だけでなく、表情や身振り・手振りにも注意してみましょう。
  • 自信が出てきたら、職場や社交の場などさまざまな環境で補聴器を着けてみましょう。特定の音や声を聞き分ける練習をします。注意をその音に向けてみてください。
  • 公共の場では、できるだけ話者のそばに座ると良いでしょう。喫茶店やレストランでは騒がしい方向を背にして座るようにします。開いた窓や歩道に近い場所はできるだけ避けましょう。
  • 新しい補聴器を装用した時は、テレビから2-4m離れた所に座り、他の方が通常と感じる音量に合わせます。それから、あなたがテレビの音を快適に聞き取れる位置に移動します。ラジオやオーディオなどを聞く時も同じようにします。

時間をかけて

音のバランスや必要な音の聞き分けに脳が慣れるのに数週間(~数か月)かかるのは、不思議なことではありません。補聴器は精密機械なので、耳の中にある時や補聴器を着けたり・外したりする時は優しく取り扱ってください。装用感や順応期間に疑問がある時は販売店を訪れ、担当の補聴器の専門家に相談してみてください。

補聴器はどうやってお手入れをするのですか?

補聴器の適切なお手入れと掃除は、補聴器を万全の状態に保ち、修理の必要性を最低限に留めます。製品に付属の取扱説明書には、お手入れ方法が掲載されています。補聴器それぞれにお手入れ方法は多少異なるので、取扱説明書に従ってください。

一般的に、どのような形状の補聴器にも掃除する場所が3つあります。

音の出口

電池切れを除くと、補聴器の故障で最も多いのは音の出口に耳あかが詰まってしまうことです。耳あかのつまりを防ぐために、毎日ブラシを使用して優しくお手入れをしてください。補聴器のこの部分はとても繊細なので、適切な向きや方法を補聴器の専門家に教えてもらいましょう。

シェル

耳あな型補聴器では、補聴器の表面をシェルと呼びます。汚れが積み重なると、正しい位置に補聴器が入らなくなったり、不快になったり、補聴器が動かなくなることもあります。シェルをきれいにするには、クリーニングクロスまたは乾いたティッシュで表面を優しく拭いてください。取りきれない汚れなどは、販売店で取り除いてもらってください。

音の入り口

音の入り口も、補聴器の繊細な部分の1つです。製品に付属のブラシを使って、汚れなどを取り除きます。お手入れする時は、汚れが補聴器内部に落ちないよう、音の入り口が下に向いていることを確認してください。
通常のお手入れに加え、補聴器を使用しない時は安全で、乾いたところに保管することも大切です。乾燥させた後は、汚れや破損を防ぐためにハードケースに入れておくと良いでしょう。時には販売店での掃除も大切です。補聴器に使用されている部品・技術はとても繊細なので、取り扱いを誤ると故障の原因になる可能性があります。

補聴器を最適な状態に保つため、次のことにも注意すると良いでしょう。

  • 熱い場所や湿気の多い場所には近づけない。例えば直射日光の下や、車の中には置きっぱなしにしない。電子レンジやオーブンに入れたり近づけたりしない。ドライヤーを補聴器に使わない
  • 取扱説明書に従い毎日お手入れを行う
  • 整髪料を使う時は、補聴器を取り外す
  • 使用していない時は電源を切る
  • 使い終わった電池はすぐに取り除く
  • 補聴器を使わない時は、専用の乾燥容器に入れておく。その際に電池は乾燥容器の中に入れないようにする。(様々なタイプがあるので、補聴器の専門家にお尋ねください)
  • 補聴器や電池は幼い子供やペットのそばには置かない

補聴器の検査及び調整の為、定期的に販売店を訪問してください。

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